高次脳機能障害とは、交通事故により脳に損傷を受け、治療した結果、外見上は回復しているのに、人格や性格に変化があったり、言語能力、記憶力、衝動を抑える能力などが低下したりすることをいいます。

高次脳機能障害により、日常生活でトラブルが絶えなくなった、仕事の能力が低下し、場合によっては仕事を辞めざるを得なくなったなどの被害例があります。

高次脳機能障害は、症状がMRIなどの画像にあらわれる場合もありますが、画像にあらわれない場合もあります。その場合には、事故後の行動の変化を調査したうえ、高次脳機能障害にあたるかどうかを判断し主張していくことが重要となります。

交通事故では、後遺障害の等級が損害賠償額に大きく影響しますが、高次脳機能障害については、特にこのことが大きいといえます。