(事案の概要)

Aさんは製造業を営む会社を経営しています。会社の株式はAさんが全部所有しています。

Aさんには2人の子供がいますが、それぞれ仕事があり、会社を継ぐことはないとのことです。Aさんは70歳を超えたことから、廃業も検討しましたが、従業員のこと、取引先のことを考え、長年にわたりAさんを支えてくれた従業員に会社を引き継ぐことを検討することにしました。

 

(解決内容)

後継者である従業員に自社株を売却することとしましたが、このままでは自社株の価格が高すぎるため、購入資金が足りない状況でした。そこで、不動産の賃貸不動産を取得することにより自社株の評価を下げ、これにより、自社株の購入が可能となりました。

後継者は会社のことを熟知していましたので、従業員や取引先の引き継ぎは順調に行えました。

また、先代の経営者は、自社株の売却代金を得ることができましたので、これを老後の資金として悠々自適の生活を送ることができるようになりました。