インカム・アプローチは、対象とされる企業から期待されるインカム(利益・キャッシュフロー・収益・配当)をベースとして企業価値の評価を行うものです。この考え方に基づく評価方法には、DCF法、収益還元法、配当還元法等があります。

インカム・アプローチの特徴は、株価や貸借対照表には現われない潜在的な価値を含めた会社の事業価値を具現化したものということができます。

DCF法、収益還元法、配当還元法の基本的な相違点は、算出の基となるインカムとしてどれを選択するかというところで決まります。

これらの評価方法のなかでも、DCF法(ディスカウンテッドキャッシュフロー法)はよく用いられる手法であり、将来の期待される利益、キャッシュフローを、現在価値に割り引いて企業価値を算出します。