(事案の概要)

A社は、飲食品の製造及び販売を行っており、売上高約5億円、従業員10人の会社でした。ここ数年、売上が減少傾向で、利益がなかなか出ない状況になり、資金繰りが厳しくなっています。

A社の経営者は、人員削減などの経費削減を気に掛けていましたが、それ以外に策を講じるということはありませんでした。

 

(解決内容)

A社からは、別の件で相談を受けていましたが、そのなかで経営状況が悪くなっているとの話が出ました。

そこで、会社の経営状況を把握するため、財務状況及び経営状況を調査したところ、新規顧客の開拓が不十分であること、経費削減は一応の効果が出ていたものの、販売の経費まで削減していたため、売上が先細りしていることが判明しました。

そこで、新規顧客開拓のための方策と販売経費の増額を行い、その内容をシュミレーションした事業計画及び資金繰り表を作成しました。

その後、実際の状況と事業計画及び資金繰り表との差を把握しつつ、修正を行った結果、売上が2割回復し、利益率もアップしました。

経営者からも、事業計画及び資金繰り表の作成過程で、経営状況や財務状況を詳細に知ることができ、今後の経営戦略に生かせるとの言葉をいただきました。