(事案の概要)

Bさんは会社員ですが、3年前にリストラにあって再就職をしましたが、700万円あった給料が3割減ってしまいました。

再就職をした後も、Bさん家族の生活はそれほど変化がなかったため、収入に比較して出費が多い状態となりました。そして、不足分をカードで借り入れるなどして借入金がふくらんだ結果、債務の総額は消費者金融等6社より約400万円、月々の返済額が10万円を超えるようになりました。

また、Bさんは15年前に自宅としてマンションを購入しましたが、前の給料を前提にして住宅ローンを組んだために、月に12万円の住宅ローンの支払いが重くなっています。このままでは、住宅ローンを含めた返済が滞るのは明らかな状況でした。

 

(解決内容)

Bさんは、マンションを手放すことも検討しましたが、今後の生活のことを考えると住宅は残したいと考え、住宅ローン特則を利用して個人民事再生の申立を行うこととしました。

再生計画により、住宅ローンを除く債務の総額を100万円とすることができ、月額約3万円の支払いとなりました。

また、住宅ローンについても金融機関と交渉してリスケジュールを行い、月額10万円の支払いとすることができました。

さらに、民事再生を申し立てる過程で、家計の見直しを図り、出費を抑えることができた結果、無事に再生計画に基づく支払いを終えることができました。